不妊治療も保険の対象になりました

保険を請求する時の注意点

私は菅前総理の一番の功績は「不妊治療の保険適応」だと思っています。実は私も2人目不妊に悩み、体外受精の末に第二子を出産しました。その当時は、助成金制度はあったものの、基本的には全額自己負担でしたのでお金は飛ぶように消えていきました。精神的にも経済的にもとても厳しい思いをしました。「もし、不妊治療が保険適応だったらどんなにいいだろ」毎回お会計で渡される明細書を見て何度も思いました。それが、突然、しかも意外とあっさりと保険適応になったではありませんか!!

そして、不妊治療が保険適応になったことで、更なる素晴らしい恩恵が。なんと医療保険も不妊治療を保障対象にしたのです。ただし、全ての保険会社が対象にしているかは分かりません。現在不妊治療中の方、検討中の方は、必ずご加入の保険会社に確認をしてみて欲しいのです。

不妊治療の種類

不妊治療といっても、様々は治療方法があります。段階を踏んで徐々にステップアップしていくのが基本です。治療の内容まで書くととても長くなってしまうので、それぞれの治療が保険対象かどうかを今回は記載していきます。(治療中の方はすぐにわかると思うので)

ただし、こちらも、あくまで私が勤めている保険会社の医療保険の一例です。ご加入の保険会社、保険商品によっては保険対象外のこともありますので、各自で必ず保険会社へご確認下さい。

  • タイミング法・・・・・保険対象外
  • 人工受精・・・・・・・保険対象
  • 採卵・・・・・・・・・保険対象
  • 受精卵凍結・・・・・・保険対象外
  • 受精卵移植・・・・・・保険対象  
  • 受精卵凍結保存・・・・保険対象外       
  • (※保険会社により、保険対象は異なる場合があるので注意)

人工受精の後、採卵、そして移植とステップアップしていった場合、それぞれのご請求が可能ですし、保険期間内であれば、同じ治療を何回か行った場合、何度でもご請求が可能な場合もあります。(ご請求制限あり)本当にありがたいですよね!

確認するにもコツがいる

 次に、自身の保険が不妊治療を保障対象にしているかどうかの確認方法をお伝えします。確認方法は2つ。

1、自分の保険担当者に聞く

2、サポートセンターに連絡する

ここで、注意が必要です!

これは、実際に私がお客様から相談を受けたケースです。

その方は私の会社の医療保険の他に、もう一つ他社の保険会社にご加入でした。そして、不妊治療を開始するとおっしゃるので、「他社にご加入の医療保険でも保障対象だと思うので、確認してみて下さい」と申し上げたところ、後日その方から連絡があり「不妊治療は対象外だと言われてしまった」というのです。

そんなはずはないなと思い、もう一度「私が言った内容で確認してみて下さい」とお願いしたところ、やはり他社でも保障の対象で無事にご請求いただけました。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

それは、「不妊治療」という治療が、実際に経験していない人だと、よくわからないということに原因があります。特に担当さんが男性だったりすると「不妊治療」という治療方法があるのかと思い込み「不妊治療」というワードで保障対象かどうかの検索をかけたりします。すると、「不妊治療」という手術名はもちろんないので保険対象外と認識し、お客様に保険は出ませんとお伝えしてしまうのです。

担当者(サポートセンター)への確認方法

以下が担当者に確認する場合の悪い例と良い例です。

悪い例

保険担当者
保険担当者

この度はどうなさいましたか?

ご請求者様<br>
ご請求者様

この度不妊治療をしました。保険対象になりますでしょうか?

保険担当者
保険担当者

不妊治療で検索かけたけどヒットしなかったから多分保険対象外だろうな。

保険担当者
保険担当者

お客様申し訳ございません。「不妊治療」は保険対象外です

良い例

保険担当者
保険担当者

この度はどうなさいました?

ご請求者様
ご請求者様

この度不妊治療の一環で①人工受精を行い、後日②採卵③移植を行います。

保険対象になりますか?

①人工受精②採卵、③移植全部ヒット。お支払対象だな。

全てお支払対象ですので、ご請求用紙をご用意致しますね。

このように、ご請求できる可能性があるのに勘違いによって対象外と言われてしまうこともあるようですので、確認する際には注意してみて下さいね!

最後に

 不妊治療で悩んでいる人は本当に沢山います。私もそうでした。ゴールが見えない分、3割負担になったとはいえ金銭的な不安は常に付きまとってきますよね。肉体的、精神的な負担はどうすることもできませんが、金銭的な不安はご加入の生命保険で意外とあっさり解決するかもしれませんよ。

ただし! 最後に一点だけとても重要な注意点があります。

不妊治療で給付を受けるためには、治療開始より前に保険に加入をしていないといけません。 検査を含め、保障期間より前に治療開始していると、不妊治療も含め妊娠関連に不担保の条件がついてしまい、数年の間お支払の対象外になってしまいます。ですので、子宝に中々恵まれず悩んでいる方で保険に未加入の方は是非、保険に加入してから病院へ足を運んでくださいね。

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